第2回船橋テラスマーケット開催のお知らせ

【脱サラして開業?】そんなに甘くないキッチンカー

大変なキッチンカー

『会社を辞めてキッチンカーで一旗あげたい』

不況と言われる現代です。こんなことを考える人がいるかもしれません。

残念ながら会社員の方がよっぽど楽で、収入になるとアドバイスをさせてください。


そういう私自身も、過去に8ヶ月だけですがキッチンカーを開業させており、あえなく廃業となってしまいました。

個人で事業をするというのは、とても大変なことなのです。


今回は「会社員が辛くてキッチンカーをやってみたい」と思っている成人男性に向けて、キッチンカーを開業したらどうなるのかリアルをお伝えしようと思います。


現在私はカケハシフードトラックというキッチンカー関連の事業をしており、たくさんの出店場所を紹介し、イベントを企画し、またキッチンカーさんと連絡をとっています。

つまり、かなりこの業界については詳しいと自負しています。

人生は甘くないということを、改めてお伝えできればなと思います。

【鵜呑みにしてはいけない】メリットを語る企業の戦略

まずキッチンカーを始めようと思っている方は、一生懸命ネット検索をしていると思います。

このサイトにたどり着いたのも、もしかしたらGoogleからかもしれません。


これまでどんな情報を目にしてきたでしょうか。

試しに私も「キッチンカー メリット」で検索してみました。


上位に表示されているサイトの、キッチンカーのメリットをまとめると

  • 固定店舗に比べて、費用が安く抑えられる
  • 人がたくさんいる場所に出店できる
  • 人件費がかからない

こんなことが書かれていました。


ここで大事なことなのですが、ホームページにキッチンカーのメリットを書いているのはなぜだと思いますか??

それは、その先に売りたいものがあるからなんです。


例えばキッチンカーを製作して販売したいと思えば、キッチンカーが素晴らしいものであると言えば、売れる可能性が高まりますよね。

私も含めて企業というのは、利益を求めているのでこれは当然のことです。

企業のホームページというのは真実を書く必要はなくて、利益に繋がるかが重要なのです。


こんなことを書いている、このページも「違う角度からキッチンカーを切り込んだら、アクセス数が伸びるかも」という思惑で作られています。

つまりは利益を追求しています。


まず大事なこととして、民間企業の作るホームページは「真実を書くことが目的ではない」ということを覚えておいてください。

その上で、いろんな企業が提示している「キッチンカーのメリット」を論破しようと思います。

固定店舗に比べて費用が抑えられるのか?

いろんな企業のページを読んでみましたが、どれもキッチンカーをやったことが無い素人の見解だと感じました。

私が見てきたキッチンカーの現実とはちょっと違います。


まず「固定店舗に比べて費用が抑えられる」と、どのページにも書かれていましたが、これは間違っていると思います。


キッチンカーの開業費用は350万円くらいとありましたが、これは同意です。

しかし固定店舗の開業費用が1,000万円で見積もられているのが間違っています。


例えばキッチンカーよりもちょっと大きいくらい、10平米のテナントで考えてみましょう。

これは実際にこれくらいの大きさでクレープ屋を始めた方を知っていますが、開業費用は250万円くらいとのことです。

  • 家賃は小さいので10万円もかかりません。
  • 内装費も小さいので100万円くらいです。
  • 十分な設備をそろえて200万円から250万円とのことです。

なぜそもそもキッチンカーと、テーブル席を設ける固定店舗を比較するのでしょうか。

テイクアウト専門のお店なら10平米もあれば十分で、キッチンカーと違い走行する必要がないので、固定店舗の方が安く抑えられます。

よってキッチンカーの方が固定店舗より安いという意見は間違っています。

キッチンカーは人がたくさんいる場所に出店できるのか?

キッチンカーの出店

次にメリットとして紹介されていた「人がたくさんいる場所に出店できる」も、間違っていると思います。

確かにイベントなど、人がたくさんいる場所に出店できれば、何を販売しても売れる場所というのはあります。

しかし、そんなおいしい場所はみんなが出店したいのです。


特に最近はキッチンカーも増加傾向にあり、競争は激化しています。

すでに出店しているキッチンカーから、クオリティで勝てないと出店場所を勝ち取ることはできません。

なぜ初心者が「人がたくさんいる場所」に出店できると思っているのでしょうか。


さらに人がたくさんいる出店場所というのは、出店料がかなり高額です。

例えば私は千葉県に住んでいるのですが、大きなイベント会場として幕張メッセがあります。


そこは大きなイベントがよく行われるのですが、出店料は1日10万円とか、売上の35%とかで設定されています。

出店できるのは大きなキッチンカーと、たくさんの従業員をかかえている企業です。1日で100万円とかを売上げています。

つまり初心者が人がたくさん来る場所に出店できるというのは、あまり現実的ではないのです。

人件費がかからないという罠

最後に「キッチンカーは人件費がかからない」という、一見するとメリットのようにも聞こえる、この問題についてです。

まずよく考えてほしいです。


人件費をかけないということは、全部の作業を一人でこなすということです。

これこそやってみれば分かりますが、かなりの重労働が待っています。

キッチンカーをやったことがない人は想像もできないでしょうが、とても大変なことです。


私も一人でキッチンカーをやっていたので、当時の生活リズムをお伝えします。

  1. 朝7時に起床
  2. 8時に現場に向けて出発
  3. 9時頃から出店準備
  4. 10時から営業開始
  5. 18時営業終了
  6. 19時現場出発
  7. 20時帰宅
  8. 21時頃まで片付け
  9. 22時頃まで翌日の仕込みや準備
  10. 寝るまでの間が自由時間
  11. 以降これの繰り返し

もちろん、たまに出店を休む日もありますが、休む分だけ収入は減っていきます。

これだけやって、ほとんど売れない日もあるのです。

どうですかね?この生活は幸せそうですか?


人件費をかけないということは、この人生を送る覚悟があるということです。

ちなみに私は体力的にもメンタル的にも、続けることができませんでした。


「自分が頑張ればいい」という考えだと、長くは続けられないです。

さらに言うなら、人件費をかけなくても固定店舗もできますので、キッチンカーのメリットというもの間違っていると思います。

楽して稼げる仕事など無い

ということで、キッチンカーを魅力的に語るホームページは、企業の利益に繋げたいから、そう書くのです。

私から見ると、そのメリットの多くは間違っている見解だと思います。


逆に、私が思うキッチンカーのメリットは“いい経験になる”です。

人生を終えるときに、きっと『キッチンカーもやってたな..』と、印象に残る出来事になると思います。

儲かるかと言われれば、多分難しいのですが、思い出には間違いなくなります。


この記事は、いま会社員だけど退職を考えている成人男性に向けて書いています。

会社を辞めてキッチンカーで独立すると、きっと厳しい現実が待っています。

楽をしたいなら、今の会社を辞めずに頑張るべきだと思います。


しかし経済的に余裕が出てきて、それでもキッチンカーをやりたいという願望があるなら挑戦してみてもいいかもしれません。

いきなりキッチンカーに人生をかけるのは、リスクが大きすぎます。「失敗しても大丈夫な挑戦」を心がけてほしいなと思います。

コメントを残す