日本政策金融公庫で面談をした結果

融資の面談

どうもこんにちは。

移動販売でクレープ屋をもうすぐ始めるつもりでいるゆきち(@yuki_one2)です。


今回は個人事業主が直面する問題のひとつ「融資」について記事を書きます。

前回の記事で、日本政策金融公庫について少し紹介しました。個人相手でも融資してくれる金融機関で、金利も優良で、まさに新起業家の味方です。


じつは僕も、キッチンカーを始めるべく、金融公庫に融資を相談しに行ったことがあります。

結果は残念ながら審査落ちでした..

しかし自分に足りないものはわかりました。何をすべきなのかも分かりました。これで夢を諦めたわけではありません。


今回の記事では、実際に融資の審査を受けてきた自分が、準備するべきこと、審査に落ちた原因を紹介します。

僕は自分の夢を叶えようとしている人、すべてを応援したいです。

事業に成功する人が増えると、日本が豊かになるのでね。

日本政策金融公庫の審査に落ちないために

面談

まず金融公庫で融資を受ける手順を紹介します。

  1. 応募する
  2. 書類をそろえる
  3. 面談する
  4. 結果発表
  5. 融資実行

ざっくりですが、こんな感じです。


僕は習志野市で開催された創業塾というのに参加し、そこで金融公庫の職員の話を直接聞くとができました。

創業塾について商工会議所の「創業塾」に参加した結果

前提条件としては、融資の面談をしてくれる職員は借りたい人の味方です。

もちろん仕事なので、何でもかんでも融資を通すわけにかいかないですが、なるべく融資を通してくれるように動いてくれます。


よって会社の採用面接とはまったく違うものです。そこは押さえておきましょう。

自分たちにできることは準備を完璧にすることです。融資を受けるにふさわしい熱意と、計画性を持っていきましょう。

融資に応募する方法

公庫の融資には種類があります。

僕は今回、新しく事業をはじめるので「新規稼業資金」に申し込みをしました。どの融資に申し込むかは、調べればすぐにわかります。


この融資は最大で7,200万円借入ができ、返済期間は最大で20年、金利はおおよそ2%になります。個人相手にここまで金利を優遇してくれるのは、民間銀行ではありえません。

金融公庫に応募する方法は2つです。

  1.  公庫に行って直接応募するか
  2.  必要書類を揃えて郵送するか


何をしたいかによって、提出する書類は変わってきます。

僕の場合はキッチンカーでクレープ屋をやりたかったので、店舗を持つ必要がありません。よって店舗の賃貸証明書などは必要ないというわけです。


何もわからなくても、金融公庫に行けばいろいろ教えてくれます。

金融公庫は全国に支店がありますので、公式サイトから近くの支店を探してください。

僕は書類をそろえる前に、とりあえず公庫に行きました。予約もしなくて問題なく、そこで融資に必要な書類と、借入申込書をもらうことができます。

郵送でも大丈夫とのことだったので、書類は後日郵送で送りました。


申し込みの時点で必要な書類

※ これはあくまで僕の場合ですので、公庫に電話し必要な書類を確認することを推奨します。


面談当日を迎えるまでの準備

書類を送付した1週間後、金融公庫から連絡がありました。

この時点で面談の担当者となる人が決まっており、その人から電話がかかってきます。


電話内容は面談の日にちの確認と、必要書類についてです。

郵便物も同時に届きました。中身は電話で言われたことと同じ内容の書類が入っていました。


面談前に準備した書類

  • 6ヶ月分が記帳された通帳
  • 借り入れがある場合、その内容がわかるもの
  • その他自己資金がわかるもの
  • 事業計画書
  • その他融資の決め手となる書類


面談では担当者になる人に、事業が上手くいくと思わせなければなりません。

融資の決定はその担当者が行うのではなく、内部の会議で決められます。


先ほども言ったとおり、担当者は味方だと思ってください。担当者が納得しないようでは、内部の会議で融資を通せるわけがありません。

なので担当者をうならせるくらい準備ができていればベストです。


提示した5つの書類のうち「その他融資の決め手となる書類」は、向こうからの提出要望はありませんでした。

しかし僕が担当者を説得するためには必要な書類でした。


『自分のやろうとしている事業は、こういう根拠で上手くいきます』という書類はあった方がいいと思いました。

準備しすぎて悪いことは何ひとつありません。融資を取り付けるために、担当者を納得させたかったんです。


面談で聞かれること

面談

面談は誰もいない個人ブースで行われます。

僕の担当者は、定年を過ぎた優しそうなおじいちゃんでした。


まず聞かれたことは創業の動機でした。

『なぜ事業をやりたいのか』


たて続けに

  • いつから事業を始めようと思ったのか
  • 事業に関わる経歴はあるか
  • 支援してくれる人はいるか
  • キッチンカーの出店先は持っているか

などを聞かれました。


すべての質問が「事業が成功する見込みがあるか」もしくは「融資しても大丈夫か」という疑問に基づいているように感じました。

また、ここで嘘をつくことはやめた方がいいと思います。


融資が通ったあとに嘘がバレたら、借入の全額返済を求められるそうです。

あと先を考えると自分の首を絞めることになるので、面談で嘘をつくメリットはありません。


担当者は味方です。

自分はできるという気持ちと根拠を話しましょう。


この面談で感じたことは、自己資金の多さはそれほど問題ではないみたいです。

大事なのは金額ではなく、事業の見通しと準備力と言っていました。


金融公庫は金貸しで収益を得ているので「できれば貸したい」という気持ちがあります。

よって借りたい金額が大きく、自己資金が少なくても「この事業はできる」と思わせれば融資を受けることは可能です。


「お金が無いから」と事業を諦めるのはもったいないです。


審査の結果はその場で言い渡されることはありません。担当者が持ち帰り、会議にかけられます。

『おおよそ1週間で結果の電話をします』と言われましたが、同時に『融資は多分厳しいかも』とも言われてしまいました..。


審査に落ちた理由

審査の結果はご存知のとおり、否決です。

とてもとても悲しかったのを覚えています。

落選

落選の電話で言われたことは

  • 準備期間が短すぎる
  • 出店場所の目処がついていないのはダメ
  • 飲食店の経験がないのが心配

ということでした。


僕がキッチンカーをやりたいと思った理由は「休日にふと見つけたキッチンカーに憧れたから」です。

この動機が良くないです。


どうしてもキッチンカーをやりたくて前職を退職したのなら説得力があるが、僕は計画性が無いということでした。

まったくその通りです..


また出店場所を取り付けられないとしても、相場を調査したり、出店可能なのかくらいは確認できるだろうことです。つまり準備不足も指摘されました。


最後に飲食店の経験です。

担当者から『1年くらいクレープ屋でアルバイトを体験してみては?』と提案されました。


「1年アルバイトを頑張った」という実績があれば、それは審査にかなり有利に働くということです。

総合的に起業に対する姿勢がまだまだ「甘い」という判断を僕は受けてしまったようです。


結果、僕に足りなかったのは経験と準備でした。

突然『事業をやりたい』と思っても、融資は厳しいことがよくわかりました。


それでも事前に準備した資料については、好印象を持てたということでした。

担当者からは、唯一そこは褒めていただきました。


必要とされなくても、独自に書類を持っていくことは有効な手だと思います。


まとめ

金融公庫の融資を受けるために大事なこと

  1. 金融公庫の担当者は味方である
  2. 自己資金よりも計画性と準備力が大事
  3. 自分の熱意と強みを伝える


僕は融資を受けることができませんでしたが、これで開業を諦めた訳ではありません。

今回の結果を受けて開業資金をどうするか悩みましたが、自己資金でなんとかやってみようと思います。


担当者の言うとおりに、クレープ屋でバイトという選択肢も考えましたが、僕は自分で技術を磨くことにしました。


習うよりも慣れる”


最初は完璧でなくとも、開業した方が成長は早いと判断しました。

自己資金でやるとなると、運転資金などが計画よりも圧迫されるので、厳しい経営になることが予想されます。


それでもとにかくやりたい。

もっと考えて尊重に進んでいきたいと思います。

コメントを残す