「小麦粉と砂糖は食べすぎるな」
もちもち料理が大好きな皆さん、悲報です。
小麦粉に含まれる「グルテン」と砂糖の成分「糖」は、摂りすぎると体に悪影響を与えます。
クレープはもちろん、ケーキやパンですら体に良くないのです。
『いやいや子供のときから食べてるけど、悪影響なんてないよ』という方も多いことでしょう。
この記事ではグルテンと糖が、どう体に悪いのかを紹介し、その対策までお伝えしようと思います。
具体的には
- グルテンと糖が体に与える影響
- 小麦粉と砂糖に代わる素材
- 健康素材を取り入れているお店の紹介
といった構成となっています。
昔とは違い、人間の体の仕組みはどんどん研究が進み明らかになっています。
知っておいても損しない内容となっていますので、どうぞサラッと読んでみてください。
小麦粉と糖が人間に与える悪影響とは
まずはグルテンと糖について勉強しましょう。
グルテンが体に与える影響
ではグルテンがどう悪影響なのかを知っておきましょう。
①腸に貼りつく
これが最大の悪です。
グルテンはラテン語で「のり」を意味し、知ってのとおり水を含むとベタベタします。そしてグルテンは消化されにくいタンパク質で生成されているので、腸に貼り付いてそのまま異物となって残ってしまいます。
②精神を不安にさせる
腸は脳の次に神経細胞がたくさんあり「免疫」に最も影響することから”第二の脳”とも言われています。
腸の調子が悪いと不安感が増したりするだけでなく、うつを発症する原因にもなります。また前向きな気持ちを作り出す、幸せホルモン「セロトニン」は90%が腸内で分泌されています。
③腸の炎症
腸に貼り付いたグルテンは異物と認識され、免疫が過剰に働き、腸内を炎症させることがあります。それにより腸が機能しなくなり、栄養の吸収が十分に行われなくなります。
例えばダイエットしていないのに体重が減ったり、腹痛や疲労感を発症することがあります。
糖が体に与える影響
次に糖が体に与える影響を紹介します。
①中毒性
糖には中毒性があり、ドラッグと似た影響を脳に与えるという研究もあります。砂糖依存症というワードも出てきているほどです。
②気分の浮き沈み
糖を摂取すると血糖値が一気に上がり,それを抑えるためインスリンが過剰に分泌されます。
このインスリンが増えると、気分の浮き沈みが大きくなることが分かっています。
③肥満
またインスリンが過剰に分泌されると太りやすくもなります。
これはインスリンがブドウ糖を中性脂肪にして体に蓄えるからです。
④老化
28年間砂糖を摂らなかった、オーストラリアの70歳女性が30代に見えると話題になりました。
インスリンが分泌されことでホルモンバランスが崩れ、肌が荒れることもあります。糖を摂らないことで血糖値を上げないことが、健康な体作りに繋がっていると考えられます。
小麦粉と砂糖に代わるものとは
グルテンと糖がどう体に作用するのかは、もう分かっていただけたと思います。
『そんなこと言ってもパンもケーキもクレープも食べたい!!』
そこは安心してください。
「一切食べてはいけない」ということでは無いです。
体のことを考えて「ちょっとずつ量を減らしていく」ことが大事なんです。
しかしそれでも食べたい方に、小麦粉と砂糖に代わるものを紹介します。
小麦粉の代用品
それは「米粉」です。
米粉は名前の通り、お米から作られているのでグルテンが含まれていません。
しかし小麦粉と比べるともちもち感が出しにくいので、そこは調理に工夫が必要です。さらに小麦粉より高価です。
残念ながら「体にいいものはお金がかかる」と覚えておいてください。
砂糖の代用品
さて糖が悪いというより、血糖値を上げるのが悪いということがわかりました。
なので甘味があっても、血糖値を上げない食品を選べば問題ないということです。
血糖値を上げる食品の数値が「GI値」です。この数値が低いものが、体に優しい糖ということです。
この表には無いのですが「ラカント」という、果実から作った甘味料がGI値”0″なので、とてもおすすめです。
こちらのラカントSですが1kgで3,000円とかするので、普通の砂糖の15倍くらいの価格です。
体にいいものはお金がかかるんですね..
健康を取り入れている店舗紹介
こんな健康に気を配っているお店があったので、2店舗だけ紹介します。
米粉パン専門店「米魂」
田舎の荒れていく田んぼを見て、米文化のため米粉パンを開始。米粉でも美味しいパンを知れることを知り、さまざまな商品を開発する。
安心と安全をさらに向上させるため、小麦粉を一切使用しないグルテンフリーの米粉パンを提供する。
パティスリー・ルヴェール
オーナーの高谷さん自身が過去に1型糖尿病を発症し、現在も糖質制限の生活を送る。 病気が原因で苦い経験もしたが、糖質制限スイーツに出会い人生が大きく変わったと語る。
パティスリー・ルヴェールは砂糖の代わりに、自然の甘味料を使用しています。
高谷さんのケーキには、糖尿病で苦しむ方にも大切な家族と一緒に、同じテーブルで同じケーキを食べ欲しいとの願いが込められています。
選択肢を持っておく
『そんな健康に気を使っている人なんていない』
そう思われるかもしれませんが、未来は誰にも予測できません。
もしかしたらグルテンと糖がものすごく嫌われて、誰もが気にする時代が来るかもしれません。
そのときにグルテンと糖しか使うことを知らなかったら、それはリスクです。
今回記事にしたことは、すぐに適応しなくても知っておくべきことです。
こっちがダメだったらあっちだという、選択肢を持っておくのが大事ですね。
最後に極端なことはするべきでないです。
今回の記事を読んで、もう一切クレープを食べないとかは違います。
あくまで「摂りすぎている場合は体に悪い」ということで、ほどほどにしてバランスのいい食事を心がけましょう。