「キッチンカーの売上は天候に大きく左右される」
こんなことを聞いたことはないでしょうか??
とはいえやったことがない人は、具体的にどんな影響があるのか想像しにくいですよね。
そこで今回は元キッチンカーである自分の経験と、現役の方からの意見で、天候によるキッチンカーの影響を解説しようと思います。
具体的には
- 天候による悪影響と
- その対策やアイテムです。
かなり短くまとめたので、これから開業を目指す方はぜひ一読することをおすすめします。
天候によりキッチンカーはどんな被害を受ける??
強風の影響
風はキッチンカーの最大の敵で、さまざまな被害を受けることになります。
海に近い場所や、高いビルとビルの間は強風がよく吹きます。
強風の被害
- ほこりが飛んで食材に入り込んだり
- ガスが煽られて火力が落ちる
- 看板やのぼりが倒れてケガをさせるリスクがあります。
僕が現役のときは商品がクレープだったので、強風にはかなり悩まされました。のぼりが倒れたり、タペストリーがめくれあがるのは日常です。
そのつど対応しなくてはならないので、非常にストレスになりました。
強風への対策
1.キッチンカーの扉を閉めましょう。
側面と後方を解放している場合が多いですが、開けている部分を少なくして風の影響を少なくします。
2.ガス火の周りに囲いを作る。
クレープの場合、コンロの周りに風よけを設置すれば問題なかったです。
3.のぼりや看板は撤収する。
しっかりキッチンカーに貼り付けられていれば問題ないですが、吊り下げている場合はかなり危険です。のぼりなどが転倒し他の方を怪我させた場合は、出店場所に迷惑をかけるだけでなく、賠償責任にも発展します。
しかし看板がなくなると、一見して何を販売しているお店かわからなくなります。普段より売上が落ちるのは間違いないです。
あまりにも風が強い場合は、出店を諦めるのも大事です。
安全な場所と食材が提供できないようであれば、撤退する判断をしましょう。
雨の影響
雨の日の出店は車内にいるので問題ないかと思いきや、衛生面はかなり心配です。さらに濡れることにより、電源のあつかいにも注意が必要です。
雨が降ることの被害
- 雨が吹き込んで食材に入り込む
- キッチンカーの外に荷物を置けない
- 発電機が故障する可能性
- コンセントで感電するおそれ
- 利用客が晴れのときに比べて減る
強風への対策
1.まず雨の中で出店する場合は、電源の確保に注意しましょう。
例えば発電機を濡れた状態で使うと感電することがあります。死ぬこともあるのでとても危険です。
コードリールも一緒です。電気関係はとにかく濡らしてはいけません。どうしても電源を使いたい場合は、防水シートをうまく使ってください。
2.出店場所によっては屋根があるスペースもあります。雨天が続く日などは出店場所を変えるなどの工夫も有効です。
雨の中出店する場合は、せめて注文する方が濡れないようにパラソルなどがあると親切ですね。
自分も濡れたくはないので雨の日はストレスを感じました。そして出店当日の雨の景色は、気分をとても落ち込ませます。そんなときは出店を休むのも正解だと思います。
高気温の影響
キッチンカーにとって寒いのは我慢すればいいのですが、暑い場合はこれまた被害があります。
どんな支障をきたすか
- 食材が腐りやすい
- 生クリームが溶ける
- 熱中症の危険
- 汗が食材に入る
などが実際にあります。
特に食材が腐りやすいのが一番怖いことで、キッチンカーで食中毒が発生した例もあります。食材の保冷は本当に気をつけましょう。
普段はグリル料理を提供しているキッチンカーが、夏だけかき氷専門になったりはよくあることです。夏はキッチンカーをやらないという判断をする方もいます。
酷暑への対策
暑い日のキッチンカー対策はこちらにまとめてあるので、あわせて読んでみてください。
【熱中症対策】キッチンカーの暑さを乗り越える冷やしアイテム4選最高の環境はごくわずか
- 風が強くてもダメ
- 雨が降ってもダメ
- 暑くてもダメ
天気がよくて無風のときだけが、キッチンカーのベストコンディションなのです。働く環境が不安定なのも、キッチンカー運営が難しい理由なのでしょう。
これからキッチンカー開業を目指す方は、この記事で書かれている内容をよく知る必要があります。
逆に屋内での飲食業は、強風や雨に悩まされることもないので、キッチンカーとはよく比較しましょう。
【キッチンカーは儲かるのか?】実際にやってみて分かったこと