『これから飲食店を開業しようと考えている方には残念ですが、あなたのお店は失敗します』
…大変失礼しました。
しかし決してこれはあり得ないことでも無いのですよ。10年続く飲食店は1割以下という数字もあり、成功するのはごくごく一部なのです。
非常ですがこれが現実です。
普通に飲食店をはじめても、待っている未来はジリ貧でその日暮らしの生活です。
ということで、これから飲食店をはじめようと思っている方に、スモールスタートの方法を提案します。
ほとんどの飲食店は失敗するのですが、中には成功する人もいます。
スモールスタートをかんたんに説明すると、そのポテンシャルを低いリスクで見抜こうということです。
通常飲食店を失敗してしまうと、残るのは莫大な借金です。
しかしスモールスタートだと失敗しても、借金は残ることがありません。
それなのに開業したという”貴重な経験”は手に入れることができるので、またスモールスタートでやり直すこともできます。
スモールスタートの考え方は、成功するための近道とも言えるかもしれません。
今回の記事では「20万円からはじめる飲食店開業」を紹介します。
20万円ではじめる飲食店開業の方法
20万円ではじめる飲食店開業とは、ズバリ「屋台」です。
さてみなさんは”屋台”と聞いてどのようなイメージを持つでしょうか。
私は衛生的に問題がある方も見かけたこともありますし、怖い人がやっているのもみたことがあります。
いまだに一部の地域ではバックに暴力団がいたりもするようで、正直屋台にいいイメージはないです..
しかしそれが屋台の全てではありません。
屋台という店舗業態は、保健所も認める正い飲食店の一つです。
屋台はちゃんとした人がやれば、ちゃんとした飲食店になり得ます。
信念を持って、しっかりルールを守っていれば何も問題は無いのです。
屋台の開業にかかる初期費用
冒頭で20万円からはじめる飲食店開業と言っているように、屋台の開業費用は20万円ほどです。
ここでは保健所で営業許可をもらうための設備を紹介します。
【初期費用は13万円】屋台開業に必要なアイテム一覧
上の記事で詳しく紹介していますが、屋台の営業許可に必要な設備はこちらです。
- キャンプ用タープ:13,500円
- タープの内幕:5,000円
- 20ℓのタンク:1,600円
- 折りたたみテーブル:7,800円
- バケツ:450円
- ハンドソープ類:1,000円
- 焼き台:20,000円
- プロパンガス:20,000円
- 蓋付きのゴミ箱:1,000円
- クリアケース:500円
- クーラーボックス:4,500円
- 温度計:550円
ここまでの金額の合計は75,900円です。
ここに営業許可の申請費用が15,000円ほどがかかり、看板制作やメニューによって設備費もさらにかかるでしょう。
と言っても20万円には収まるであろうという計算です。
キッチンカーの開業費用
ちなみにですがキッチンカーの開業費用もお伝えします。
キッチンカー開業までにかかる費用を大公開【これがリアルガチ】
こちらの記事で自分がキッチンカーをはじめた頃の開業費用を紹介しています。
私がキッチンカーにかかった初期費用は約230万円です。
これは車だけでなく、初出店を迎えるまでにかかった全ての費用のことです。
さらに私は一番費用がかからない”軽バンタイプ”のキッチンカーですので、もっと大きい車ではじめようと思ったら、もっと費用はかさみます。
おそらく300-350万円が相場ではないでしょうか。
屋台と比べて、いかにキッチンカー開業にリスクがあるのかが分かります。
スモールスタートがおすすめ
屋台をおすすめする一番の理由はスモールスタートです。
スモールスタートとはそのままの意味ですが、小さくスタートすることです。つまり初期費用をできるだけ抑えて、最低限で開業することを指します。
『自分のこだわりを全部つめ込みたい』
こう考える初心者が多いのですが、そのほとんどが借金地獄になっています。
余るほどお金があるのなら、好きにすればいいと思います。
しかしこの記事を読んでいる方のほとんどは、これから開業したい普通の社会人だと思います。
飲食店はかなりの確率で廃業します。
だからこそ廃業しても大丈夫なような体勢を取る必要があるのです。
屋台で開業してみましょう。
そして廃業してみましょう。
たった20万円の損失です。
キッチンカーで開業してみましょう。
そして廃業してみましょう。
350万円の損失です。
350万円を返済するのに何年かかりますか?
20万円なら2ヶ月頑張れば返済できます。そしてまた立て直せます。
350万円の借金を背負ったら何年を棒に振るでしょうか。
この低いリスクで開業できることが、スモールスタートの最大のメリットです。
『自分が失敗するはず無い』という根拠の無い自身は意味がありません。現実として9割が失敗する飲食業なので、廃業に備えて準備するのは当然ではないでしょうか。
これから開業する方に大事なことをお伝えします。
『失敗しても取り戻せるチャレンジをしよう』
何度も挑戦していればいつかは成功します。
しかし挑戦する体力が尽きてしまったら絶対に成功できません。次に挑戦するためにスモールスタートをするのです。
もしかしたら屋台をやってみて、自分に飲食店は合っていないと知ることができるかもしれません。
一度火が付いたやる気を沈めるのは難しいですが、失敗を経験すれば落ち着けます。
そうしたら人生には違う道もたくさんあるので、自分に合った仕事を探してみてください。
ということで「屋台開業」検討してみてはいかがでしょうか。