どうもこんにちは。カケハシフードトラックのゆきち(@yuki_one2)です。
2019年にキッチンカーを経営していました。
さて今回の記事は発電機の騒音対策を紹介します。
どこでも電気を供給してくれる便利な発電機ですが、結構うるさいんですよね..
カケハシフードトラックでも相談を受けることがあり、例えば住宅街の出店で、発電機の騒音について相談されたことがありました。
しかし、これといった打開策が無いのが現状です。
- マンション
- 閑静な住宅が近くにある場所
- 公園
- 屋内のイベント会場など
ということで今回は、発電機の騒音対策として、有効な手段を考えていこうと思います。
キッチンカーの必需品である発電機を、なんとかしていきたいものです。
それでは今回のテーマはこちら。
発電機の騒音なんとかなりませんか?
まず発電機がどのくらいの騒音を出しているのかをお伝えします。
出力1500Wを超えるもので、だいたい80dB(デシベル)くらい。そして最近の、騒音に配慮された発電機でも60dBくらいです。
“デシベル”のイメージ図があるのでご覧ください。
「図でわかる/米軍機爆音120デシベルとは…救急車の音の何倍?」
琉球新報DIGITSLより
カケハシがおすすめしている、EENOUR製品でも60dBです。
騒音のレベルは「普通の会話程度」ですが、音が『ブロロロ..』という感じなので、不快感は会話以上です。
EENOUR発電機【GS1800i】発電機の騒音レベルは「普通の会話~救急車のサイレン」くらいの音量があるみたいですね。
ではこの騒音を軽減する方法をいくつか提案します。
発電機の騒音対策4選
まず前提の条件として、発電機自体の駆動音を下げるのは難しいようです。
発電機本体を改造しない方法で、4つほど騒音対策を紹介します。
対策Ⅰ.電源をなんとか借りる
騒音で発電機を使えないとき、これができれば一番いいです。
ただ電源がないから、発電機を使おうとしているんですよね。わかります。
しかしかんたんに諦めないでください。
意外と街には外部電源があります。例えば自動販売機を使うには電気が必要ですし、外灯がある場所にもコンセントがあったりします。
過去には空き地に出店するとき、関係のないお店からコンセントを借りたこともあります。そのときは、1日500円をお支払いしました。
お店からしても収益にもなるので、喜ばれる方もいます。
30mの延長コードが届く範囲に、もう一度電源がないか確認しましょう。ときには電源を借りる交渉もあってもいいと思います。
対策Ⅱ.防音ボックスを買う
じつは発電機の音を和らげるアイテムがあります。
防音効果は80dBを66dBに下げるくらいでした。
こちらにわかりやすい動画があったので添付しておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=SDOekv57bOw
これであれば大体の発電機は対応できますが、なんと価格が7万円オーバーです。
発電機の本体より高いです。
経済に余裕がある方はいいですが、ちょっと手は出しづらいですよね..
対策Ⅲ.防音ボックスを作る
本格的な防音装置は高いので、自分で作る道を考えました。
必要なアイテムはこちらです。
まずこちらの吸音材を2セット購入し、長方形にカットしたベニア板に貼り付けます。そしてこれを4枚作ります。
マジックテープや蝶番で板を繋げれば、自家製防音ボックスの完成です。
このようにイメージはできるんですけど、機能性は疑問があります..
隙間があると音が漏れるので、ぴったりに作る必要があります。かなりの技術が必要なので、やっぱりDIYは難しいかなと。
収納もかさばりそうなので、既存の防音ボックスが高額なのも納得です。
対策Ⅳ.ポータプル電源を使う
今回の対策としては、個人的に一番おすすめしたい手法です。
発電機を使わずに、ポータブル電源を使います。
しかしEENOUR製品でも価格は、Amazonで20万円弱。かなり高額の商品です。
それでも僕はポータブル電源をおすすめしたい理由があります。
「発電機&防音ボックス」と「ポータブル電源」を比較して、メリットとデメリットをまとめます。
ポータブル電源のメリット
- 騒音が全くない
- ガソリンがいらない
- 雨天時は車内に置ける
- 動作が安定している
ポータブル電源のデメリット
- パワーが発電機に比べると弱い
- 毎回充電する必要がある
- 高額
最大のメリットはやはり騒音が全くないということです。貯めた電気を使うので、ポータプル電源は音が一切しないのです。
逆に最大のデメリットはパワーが弱い点です。紹介した商品「S2000」は、ポータブル電源では最大級の容量を持っていますが、それでも容量は2000Whにとどまります。
2000Whというのは、200Wの電力で10時間、1000Wの電力で2時間動かせる容量です。
例えばクレープの鉄板などは、常に1200W程度の消費電力なので、2時間も使えないということです。
キッチンカーで電力の大きい機材を使いたい場合は、ポータブル電源ではまかなえません。
これが最大のデメリットです。
EENOURポータブル電源【EB50】今回のテーマである「騒音対策」について考えると、大きい電力を使うキッチンカーは「発電機&防音ボックス」しか手が無いです。
しかし消費電力が300W程度のキッチンカーでは、ポータブル電源がかなり有効だと思います。
「発電機&防音ボックス」では騒音は軽減できても、完全に防ぐことはできません。さらに防音ボックスを収納しておくスペースが必要で、毎回設置するのはとても面倒です。
ポータブル電源はコードを繋ぐだけなので、手間はなく、場所を選びません。
高額という問題はありますが、騒音は確実に防げるので、メリットとデメリットを天秤にかけてみてください。
その中で、今回紹介した手法をどれか選ぶしか無いですね。
まとめ
では今回は「発電機の騒音対策」について、考えられる対策を紹介してきました。
その4つの方法をまとめます。
Ⅰ.外部電源を探す
意外と街には電源があるので、かんたんに諦めず、使えるコンセントを探してみてください。
Ⅱ.防音ボックスを買う
持っている発電機を生かす方法。大幅に騒音を軽減できるが、防音ボックスの価格は7万円弱。
Ⅲ.防音ボックスを作る
吸音材をベニア板に貼って自分でDIYする方法。かなり安く抑えられそうだが、ちゃんと機能するかはDIYの腕次第。
Ⅳ. ポータブル電源を買う
価格20万円のポータブル電源を利用する。すでに発電機を持っている人が新しく買うのは難しいが、これからならポータプル電源も検討するべき。
騒音は0で使い勝手も最高だが、大きな電力は使えない。あとは高額なので、いろんな条件を比較してみること。
結論は発電機の騒音はそうそう防げないということです。
本気で騒音を防ぎたいなら、それなりのお金が必要ということですね。