【熱中症対策】キッチンカーの暑さを乗り越える冷やしアイテム4選

キッチンカーの熱中症対策

夏のキッチンカーの車内温度は50℃を超えます。まさに灼熱地獄です。

とはいえ夏にもキッチンカーのイベントは多いものです。地域のお祭りや音楽フェスなど、行けば売れる場所もチラホラ..


ではそんな状況を、どうキッチンカー事業者は乗り越えているのでしょうか??

今回はキッチンカーをやっていた僕が現場から学んだことをお伝えしようと思います


具体的にはキッチンカー事業者が取り組んでいる対策と、暑さ対策アイテムの紹介をします。

サッと読めますので、夏に向けてキッチンカーをはじめようとしている方は、ぜひ参考にしてください。

キッチンカーの夏/その熱中症対策とは??

まずキッチンカーは火をあつかう店舗がほとんどです。

したがって、出店している間は車内の温度を上げ続け、室温が50℃を超えることがあるのです。


まずはこんな環境で働くリスクから紹介しましょう。

つまり熱中症の症状です。

1.たくさん汗をかきはじめ、頭がボーっとしてくるようなら、それはもう熱中症の初期症状です。


2.さらに進行すると、頭痛や気持ち悪がきます。この段階でもう通院するレベルです。


3.これが重症化すると意識を失い死亡します。

参照:全日本病院協会「熱中症について」

https://www.ajha.or.jp/guide/23.html

「たかだか熱中症」だと思って甘く見ると大変なことになります。熱中症は死ぬこともある、危険な症状であることを覚えておきましょう。

基本的な対策

お金をかけて冷房設備を備える前に、すぐにできることから実施しておきましょう。

水分補給

何より大事なことが水分補給です。水を摂取することが熱中症には最も効果的です。

注意することはお酒はもちろん、利尿作用があるお茶や珈琲では水分を摂取したことになりません。

塩分や糖質も摂れるので、ちょっと薄めたスポーツドリンクがおすすめです。

こまめな休憩

混雑してくると、なかなか休憩には行きづらいですが休憩することも大事です。

涼しい場所で一呼吸つくだけでも、十分熱中症の対策になります。思い切って途中で休む勇気が必要です。

出店を諦める

キッチンカーさんの中には、夏場は出店をしないという選択をする方も多くいます。

特にたこ焼きや焼肉系の、鉄板を常に温めているキッチンカーは夏場が本当に地獄です。

売れ行きも落ちる傾向があるので、思い切ってキッチンカーをしない選択も大切なのですね。

メニューを変える

普段はたこ焼き屋でも、夏場だけかき氷屋になるキッチンカーもいます。

車内には火ではなく氷があるのですから、特に冷房設備がなくてもかなり快適になります。

火を使うものを避けるのも選択の一つですね。

冷却アイテム紹介

『基本的な対策を取ってもまだ暑い』

そんな方には、キッチンカーの夏場を少し快適にするアイテムを教えます。

手軽に導入できるものから順番に紹介します。

ネッククーラー

首に巻くタイプの冷却材です。体温を下げるには太い血管がある場所を冷やすのが有効で、中でも首や脇を冷やすとすぐに効果が表れます。

アイスノンの氷結ベルトはシンプルで使いやすいです。

18℃で凍る新しいタイプのネッククーラーもおすすめです。

冷却ベスト

こちらのアイスベストは背中と脇を冷やすことができます。保冷剤を凍らせておき、ベストのポケットに収納します。

空冷ファンがついているベストもあるのですが、値段がちょっと高いのと、ベストが膨らんで体がもったりするので、接客業ならシンプルな冷却ベストにしましょう。

しかし氷が溶けると効果がなくなってしまうので、保冷剤の予備は必要です。

扇風機

卓上のコンパクトな扇風機を使う方もいますが、そちらは充電式となっています。充電式は連続使用時間が短く、営業中に電池が切れることが多々あります。

充電式ではなくコンセントタイプの扇風機を選びましょう。

風量もけっこう強くないと効果がないので、家庭用の扇風機がおすすめです。しかしスペースがそれなりに必要なので、設置場所には注意してください。

スポットクーラー

そして今回一番紹介したかった商品がスポットクーラーです。

室外機が一体となった、コンパクトなクーラーみたいなものです。いろんな方に意見を聞きましたが、スポットクーラーに抜群の効果があることが分かりました。

しかしスポットクーラーを導入するには、注意点がたくさんあります。


スポットクーラーの注意点
  • 規格が大きいので車内に収まるのか
  • 排熱するダクトを取り付ける必要がある
  • 排水タンクも必要である
  • 電力は900-1000wが必要

まずキッチンカーに入るのかは絶対に確認しましょう。かなり大きめです。

僕がおすすめするスポットクーラーこの2点です。どちらも同じくらいコスパがいいです。

ナカトミの「ポータブルクーラー」の規格を見てみましょう。

  • 幅:37cm
  • 奥行:34.5cm
  • 高さ:70.5cm
  • 重さ:22kg

特に高さがあるので、規格には注意してください。

次に窓から排熱のためのダクトを取り付ける必要があります。

部屋で使う場合には、窓を少し開けて枠を取り付けることができますが、車内の取り付けはちょっと違います。

排熱の様子

『これはいいな』と感じた方法があるので紹介します。

この人によると窓を半分開けて、そこにポリプレート板を窓枠と同じ大きさに切って、さらにダクトの穴を開けるそうです。

車での取り付け

これならお金をそんなにかけずに、気密性を高められます。

スポットクーラーを使ってみたい人は、参考にしてみてください。

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次は排水についてです。スポットクーラーは冷気を送るのと、除湿を行なってくれます。

空気中の集めた水分を捨てる必要があるのですが、幸いなことにキッチンカーには排水機能がついていますよね。

ドレンホースが付属してありますので、クーラーより低い位置に排水タンクを置いておきましょう。

ドレンホースによる排水

最後は電力の問題です。スポットクーラーはなかなかエネルギーを消費します。

おすすめとして紹介したナカトミの商品だと770W、山善のクーラーは900Wでした。


残念ながら外部電源を借りる場合には1500Wまでしか使うことができません。冷蔵庫や炊飯器を使う場合には、1口では足りなくなります。

大きめの発電機が追加で必要になるかもしれません。

このようにスポットクーラーには問題点も多いので、よく検討してから購入するようにしましょう。

キッチンカーにもエアコンを設置できる

すでにキッチンカーを製作している場合には、エアコンを設置するのは難しいでしょう。

しかしこれから購入、製作する場合にはキッチンカーにもエアコンが設置できます。

キッチンカーにエアコン
家庭用のエアコンが車内に
室外機
室外機も後部に設置している

参照:Bocc Kitchen Car

https://ameblo.jp/shinsankou/entry-12607292861.html

費用はかなりかかると思われます。

どうしても夏場にも出店したいには検討してもいいかもしれませんが、ビジネスの基本はスモールスタートです。費用対効果もよくよく考えましょう。

根性で暑さは乗り越えられない

『暑いのは気合が足りないからだ』

もうそんなことを言う人はいませんよね。


科学的に熱暑環境にいれば、集中力が落ちて体が動かなくなってくることは証明されています。

根性なんかでは、熱中症の対応なんてできないんです。


夏のキッチンカー出店はとても過酷な仕事になります。冒頭でも紹介したとおり、夏場は出店を休止したり、別のメニューで戦うというのも賢い判断です。

スポットクーラーを導入したりするのは、最終的な選択にしてください。


お金もそこそこかかるので、まずは手軽にできることから取り組んで、夏を乗り越えてほしいと思います。

とにかく体を使う仕事となりますので、健康第一で頑張ってください。

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