【ゴールはどこ?】キッチンカー開業してからはどこに向かうべきか

キッチンカーの目標

『キッチンカーで成功したい』

開業したら誰もが思うことです。


ただちょっと待ってください。

「キッチンカーで成功」とはどんなことを意味してますか?


もし『キッチンカーで億万長者になりたい』と考えているなら、それはほぼ不可能です。

年間1億円の利益を生み出すのに、1日何食を売上げなくてはならないでしょうか。少し計算するだけで、あり得ない数字だとわかるはずです。

少し計算してみましょう。

1億円の利益を生むのには、少なくとも2億円の売上が必要。


単価800円だとしたら、年間で25万食を売ることに。


それは1日で685食。


もし10時間出店していても、1時間あたり68食を提供し続けることになる。

さて「1時間あたり68食を提供し続ける」にはキッチンカー何台で、何人を雇えば叶う数字でしょうか。

残念ながら「キッチンカーで億万長者になりたい」は非常に難しいことです。


ではどこに向かってキッチンカーをやっていくべきなのでしょうか。

ということで今回は、キッチンカーの向かうべきゴールを、いくつか提案したいと思います。


これからキッチンカーを始める方には大事な「目標」の話です。

自分自身でキッチンカーを経験し、現在は仲介事業をする私の意見を少し参考にしてみてください。

キッチンカー開業後の向かうべき道とは

まず「キッチンカーで成功」と言っても、必ずしも稼ぐことだけでは無いです。

ただ『楽しいから続けたい』というのも、成功の一つだと思います。


しかし私の知る限りでは、9割以上の方はお金を稼ぎたいからキッチンカーをやっています。

一般的に考えて「キッチンカーでの成功というのは」お金をたくさん稼いだことを指します。


ということで今回は「お金をたくさん稼げる状態」というのを成功としてあつかいたいと思います。

ではキッチンカーを開業して、どうすればたくさん稼げる状態になれるのでしょうか。

向かうべき目標を紹介します。

キッチンカーを一人でずっと続けるのは無理

最初に知っていただきたいのは、キッチンカーは重労働であるということです。

これは自分自身の経験でも痛感しましたが、毎日キッチンカーに従事することは体力をかなり使います。

朝は早起きして出店の準備、出店中も立ちっぱなしで、帰ってからも翌日の準備に追われる。これをずっと続けることは、かなりの重労働なのです。

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こんな重労働を続けていくのは、いつしか限界がやって来ます。

男性でも60代はかなり厳しく、50代でも限界をむかえてもおかしくありません。

つまり自分の体を使っていたら、お金を稼ぎ続けることはできません。


ではどうすればいいのでしょうか?

キッチンカーの向かうべきゴールを提案しましょう。

作戦①:人を雇う

従業員

自分の体を使い続けるのは厳しいので、人を雇うことを考えましょう。

「キッチンカーは人件費がかからない」と言われがちなのですが、ワンオペにはデメリットもあります。

自分は経営の方に集中し、現場は若い人に任せるのが得策です。


もちろん給料を払うので、今まで以上にお金がかかります。

『お金を稼ぐのが目標なのに、減ってしまうのでは?』と思うかもしれませんが、自分一人で稼げる量は小さいです。しかし従業員に働いてもらえば、可能性が大きく広がります。


キッチンカーでたくさん稼げごうと思うなら、他の人に働いてもらうことは絶対に必要です。

作業を覚えてもらうためにも、早い段階で雇いはじめた方がいいかもしれません。

作戦②:規模を大きくする

レストラン

キッチンカー1台だけでは、当然大きな利益を生むことはできません。

せっかく従業員を雇っているのなら、店舗の規模を大きくしましょう。

例えばキッチンカーの台数を増やしたり、固定の店舗を持つことです。


キッチンカーは狭いので載せられる機材、食材が少ないです。

一台ではたくさん売ることができないので、結果たくさん稼ぐことはできません。

大きな利益を作ろうと思ったら、お店の規模を大きくしなくてはなりません。


しかし最初からこれをやると、大きく失敗することがあります。

あくまでもキッチンカーを始めた人が目指すべき目標であって、最初から大きな投資をすると多額の借金を背負うことになるかもしれません。

スモールスタートで、規模を大きくしていくことを目標にしてください。

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作戦③:フランチャイズ化

フランチャイズ

自分で運営する店舗をたくさん持って、従業員もたくさん雇っていくのも稼げる道なのですが、フランチャイズ化するのもいいかもしれません。

フランチャイズとは店舗の商標やレシピなどを貸す代わりに、対価を得る運営方法です。

例えば自分で開発した、とてつもなく美味しいクレープ『カケハシクレープ』を作ったとしましょう。


東京のとある経営者Aさんが、カケハシクレープに興味を持ってくれて、フランチャイズに加盟することになりました。


Aさんにはクレープのレシピと屋号を貸す代わりに、売上の10%をもらう契約をしました。そして東京都にカケハシクレープ2号店が誕生したのです。


カケハシクレープの生みの親の私は、何もせずとも収入を得ることができたとさ。

かんたんに説明すると、これがフランチャイズ化です。

自分で作った看板を他の人に貸すことで、収入を得ることを言います。

これも自分が重労働することなく、収益を作っていけるので長く続けられる方法ですね。

作戦④:食品メーカーになる

次の選択肢は、商品だけを作るメーカーになることです。

今までは自らが出店し、一般の方に向けて販売していましたが、スーパーなどに商品を卸すことに特化します。


なので商品を生産する工場を構えることになるので、キッチンカーとは全く違った運営になるでしょう。

さらに商品を取り扱ってもらえるよう、各所に営業に回らないとならないので一筋縄ではいきません。

相当の労力と実力が必要です。


しかし見事にメーカーになれれば、安定して収益を上げることができるでしょう。

目指すべき目標としてはいいと思います。

もしくはスーパーに卸すことができなくとも、自動販売機やパートナーショップという選択肢もあります。

パートナーショップとは

作った商品を他の飲食店に置いてもらうこと。例えばフライドポテトを生産する工場ならば、ハンバーグ専門店にサイドメニューとして置いてもらう。ハンバーグ専門店から、自社で生産したフライドポテトが仕入れてもらえる構造である。

自分一人だけが頑張っても稼ぐことはできない

ではキッチンカーが目指すべき目標を4つほど紹介しました。

  1. 人を雇う
  2. 規模を大きくする
  3. フランチャイズ化
  4. 食品メーカー化

まとめると自分の体力には限界がやってきます。今はできるかもしれませんが、50代から60代にかけてキッチンカーを継続していくには無理があります。

飲食店で大きく稼ごうと思ったら、従業員に働いてもらい、規模も大きくしていくしかありません。


最初はスモールスタートで自分一人で始めるのはいいと思います。

ある程度売上が安定してきたら、次なる目標として今回紹介したことを取り入れてみてはどうでしょうか。

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